日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
細径直視式上部消化管ファイバースコープ(Fibergastrointestinal Scope FGI-SD)の多目的用法
酒井 秀朗堀口 正彦野上 和加博古杉 譲田中 昌宏吉田 行雄関 秀一井戸 健一山中 桓夫木村 健
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 22 巻 6 号 p. 840-848_1

詳細
抄録
細径直視式上部消化管ファイバースコープ FGI-SD及びFGI-SOは,食道・胃・十二指腸球部の生検を含めたルーチン検査に広く用いられており,素晴しい威力を発揮している.このうち,特にFGI-SDは外径が9.8mmφと極めて細いにも拘らず,鉗子孔を2.6mmφと大きく設計されており,これは従来より完成品とされる胃生検用スコープFGS-BLと同じ鉗子孔である.従って,標準生検鉗子は勿論のこと,その他,ポリペクトミーナイフ,三又鉗子,ワニ口鉗子,凝固鉗子の使用も可能であり,FGI-SDを用いて,ポリペクトミー,異物除去,Electrocautery(電気焼灼),Electrocoagulation(電気凝固)等の多方面における内視鏡的処置が可能であり,実際の臨床使用において優れた成果を示している.今回,FGI-SDの多目的用法について報告する.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top