抄録
近年,ERCPは膵・胆道系疾患の重要な検査の一つであり,事実,小膵癌の発見もされているが,いまだ癌疑診のみで膵切除術を受ける症例もいる.このことよりERCPの診断能を向上させる必要がある. 今回,ESTを施行後,細胞診用ブラシ,生検鉗子を挿入する新しい試みを行なった.ブラシの挿入は1974年より施行しているが,その挿入性に種々問題があった.そのため,ESTを行なうことにより,細胞診用ブラシ,生検鉗子の挿入が非常に容易となり,さらに診断に必要な十分な組織採取も可能となった. もともとESTは胆道内結石症の治療に用いられる手技であるが,診断にも応用されることより"Diagnostic Papillotomy"と仮称した.また本法の手技と症例を示した.