日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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食道表在癌の臨床的検討
徳冨 正春間 賢隅井 浩治吉原 正治忌部 明大越 裕章豊島 仁村上 信三福原 一作木村 学徳毛 健治梶山 梧朗津丸 周三
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1987 年 29 巻 9 号 p. 1973-1979_1

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抄録
早期癌16例,n(+)表在癌3例,計19例の食道表在癌(mm癌4例,sm癌15例)を対象に,食道癌の早期診断における現状と問題点について検討を行った.sm癌では15例中12例(80%)に軽度の食道症状を認め,X線による病変の描出も15例中13例(87%)まで可能であり,症状やX線による病変の拾い上げが期待出来た.しかし,mm癌は4例とも無症状であり,X線による病変の描出も4例中2例(50%)にすぎず,症状やX線による拾い上げは困難であった.より早期のmm癌やep癌の診断のためには,現在のところルゴール散布を併用した食道の注意深い内視鏡的親察が最も有効な発見手段であると考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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