日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
食道mucosal bridgeがみられた皮膚筋炎の1例
銭谷 明伊藤 秀幸加藤 一麿石岡 知憲正宗 研
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 35 巻 10 号 p. 2449-2452_1

詳細
抄録
 46歳男性.皮膚筋炎のため入院.入院後,prednisolone 50mg/日,ciclosporin 300mg/日併用.投与4日後より腹部不快感,嘔気・嘔吐が出現.内視鏡検査で食道,胃にpunched outの潰瘍を,3週後の検査で中部食道に潰瘍を跨ぐ形でmucosal bridgeを認めた.約9カ月後の検査では下部食道にもmucosal bridgeが認められた.前者のmucosal bridgeは食道潰瘍の修復過程で形成されたものと推察されたが,後者は,4カ月前施行の内視鏡で潰瘍を認めておらず成因は不明であった.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top