日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)と経回結腸静脈的塞栓術(TIO)が有効であった十二指腸静脈瘤破裂の1例
桃井 篤子河合 公三岩部 明弘武南 達郎吉田 康博喜田 恵治玉尾 博康木村 敏章
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1996 年 38 巻 12 号 p. 2913-2919

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抄録
症例は64歳,女性.HCV陽性肝硬変にて近医通院中,吐下血を主訴に,当院緊急入院となる.内視鏡検査では,十二指腸下行脚,Vater乳頭対側に粘膜下腫瘤様の静脈瘤があり,表面に出血点を認めたため,同部にEVLを施行した.これにて一時止血を得,引き続きTIOを追加施行した.以後再出血はなく,静脈瘤の消失が確認された.十二指腸静脈瘤破裂に対してEVLとTIOの併用が有効であった一例を経験した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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