日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃アニサキス肉芽腫2例の超音波内視鏡像
佐々木 欣郎宮地 和人青木 秀和小野寺 真一田口 泰三長町 将雄依田 紀仁金子 広美倉山 英生東 宗徳高田 悦雄砂川 正勝
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2002 年 44 巻 6 号 p. 996-1000

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抄録
 胃アニサキス症の大部分は胃粘膜の虫体刺入部に浮腫,発赤,びらんなどを認める急性胃アニサキス症であり,粘膜下腫瘍様の形態を呈するのは比較的稀であるため,胃アニサキス肉芽種の超音波内視鏡像の報告はほとんど無い.胃粘膜下腫瘍を疑い,超音波内視鏡検査にて胃壁第3~4層の紡錘型低エコー腫瘤とその中心の高エコーの膿瘍および虫体が観察され,病理組織学的に好酸球性肉芽腫と確認された2例を経験したので報告する.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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