日本消化器内視鏡学会雑誌
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S状結腸瘻造設後残存直腸内に糞石を生じたクローン病の1例
野村 栄樹高木 承志賀 永嗣今井 豪相澤 宏樹松村 吉史角田 洋一阿部 浩子高橋 成一木内 喜孝下瀬川 徹
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2006 年 48 巻 12 号 p. 2799-2805

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抄録

症例は39歳男性.23歳時にクローン病と診断,35歳時に繰り返す肛門病変増悪に対して双孔式S状結腸瘻を造設されている.その後,肛門部痛,残便感があり内視鏡検査,注腸造影を施行したところ,肛門狭窄と残存直腸内に7cm大の糞石を2個認めた.45mm径のオリンパス社製ジャンボスネアと電気水圧衝撃波を用いて破砕し,糞石を除去した.糞石は通常の糞便が濃縮,硬化したものであった.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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