日本消化器内視鏡学会雑誌
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ダプルバルーン小腸内視鏡にて治療しえた生体肝移植後肝内胆管結石症の1例
福本 顕史宮谷 博幸吉田 行雄牛丸 信也工藤 康孝本田 英明澤田 幸久宇賀神 卓広中島 嘉之鷺原 規喜
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2007 年 49 巻 8 号 p. 1839-1843

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抄録

 症例は64歳の女性.生体肝移植後の肝内結石症により胆管炎を繰り返していたが,通常内視鏡では到達困難である胆管空腸吻合部に,ダブルバルーン小腸内視鏡を用いて経口的に到達可能であった.EBDを留置することでその後胆管炎の再発は認めていない.ダブルバルーン小腸内視鏡は,生体肝移植症例が増加してきている今日,同様の症例に対する検査・治療に大きく貢献できることが期待された.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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