日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃悪性リンパ腫による胃横行結腸瘻の1例
村田 昌隆西 正孝原田 容治額賀 健治春山 邦夫伊藤 一成海老原 善郎
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2008 年 50 巻 11 号 p. 2852-2858

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抄録
症例は67歳,男性.頻回の下痢が続き入院.上部・下部消化管内視鏡検査にて胃体中部後壁に悪性リンパ腫等の悪性腫瘍を疑う潰瘍浸潤型病変を認め,潰瘍底に横行結腸へと連続する瘻孔を認めた.潰瘍辺縁,潰瘍底,瘻孔辺縁の生検組織は非特異的炎症所見であったが術中の病理診断で胃悪性リンパ腫と診断された.胃結腸瘻の診断に内視鏡検査が重要であったものの,胃結腸瘻を有する悪性リンパ腫の生検診断については検討が必要であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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