日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡的経乳頭的ドレナージが有効であった縦隔内仮性膵嚢胞の2例
青山 育雄石田 悦嗣松枝 和宏酒井 章裕新井 修清輔 良江片山 幸子平尾 謙三好 正嗣毛利 裕一山本 博
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2008 年 50 巻 11 号 p. 2859-2865

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抄録
症例1は41歳男性で胸痛,心窩部痛,血痰を主訴に来院,縦隔内仮性膵嚢胞が肺に穿破していた.症例2は59歳男性で嘔吐を主訴に来院,縦隔内仮性膵嚢胞の圧迫により食道通過障害をきたしていた.何れも内視鏡的経乳頭的ドレナージにて軽快し,本症に有用な治療法と考えられた.保存的治療に抵抗性な場合,本症に対して内視鏡的ドレナージのみで消失せしめた本邦報告は無く,縦隔内仮性膵嚢胞の本邦報告とあわせその治療法について検討した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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