日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(活動報告)
PEG造設後放置されていたが, 嚥下リハビリテーションにより経口摂取可能となった一症例
秋枝 克昌村田 和弘木村 有花
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2010 年 33 巻 4 号 p. 393-399

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抄録

今回, 特別養護老人ホームに嚥下リハビリテーションを導入した結果, PEGを造設して以来, 約4年間経口摂取をしていなかった入所者が経口からの摂取が可能となり, FIM・FG・DSSともに多少の改善が認められた. PEGによる栄養管理は, 長期間の経腸栄養療法として認識されているが, そのほとんどが, ” 生きるためのPEG” で, 経口摂取を目的とした “食べるためのPEG” は少ないのが現状である. 今後, PEGは, 単なる長期間の経腸栄養オプションではなく, 再度経口摂取を可能とするための “食べるためのPEG” を目的とすることが望ましいと考える. また, リハ担当看護師・介護職員の協力のもと嚥下障害の疑いのある入所者の栄養管理, 定期的なフォローアップを行い, ADLの維持向上とあわせて, 嚥下リハ, 口腔ケア, 胃食道逆流の対策を継続し嚥下機能を維持, 向上させる必要があると考えられた.

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© 2010 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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