日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
病理医の現状調査とバーチャルスライドによるコンサルテーションネットワークの構築
豊田 祐一江田 英雄
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2014 年 37 巻 3 号 p. 244-248

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抄録

目的 : 病理専門医 (病理医) 不足の解決にあたりどのような問題が存在するのかを把握するため, 特に一人病理医の現状を中心にアンケートとインタビューによって調査を行った. また, 病理医不足の状況を補うために, バーチャルスライドという技術が問題を解決できるかどうかを検討する.
方法 : 学会にて病理医に対してアンケートを行い, また実際にバーチャルスライドを利用している病理医に対してインタビューを行った.
結果 : 一人病理医の割合は約30%であり, バーチャルスライドを遠隔病理コンサルテーション用途で使用している割合が一番多かった. 難しい症例が出た場合, 病理医の人数に限らず, 施設外部にコンサルテーションを求めることが多いことがわかった. 一人病理医は一人で癌の診断をすることへの不安があるが, 気軽に他の施設に相談することは難しいようであった.
結論 : 一人病理医の診断に対する不安を取り除き, 癌の診断精度を向上させるためには, 病理医同士のコンサルテーションができる仕組みが必要であり, バーチャルスライドを利用して, そのような病理医ネットワークを構築することはプライマリ・ケアにおいて重要である.

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© 2014 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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