日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
薬局及びドラッグストアにおけるセルフメディケーション支援の意義―薬剤師等による風邪様症状に係る受診勧奨事例からの考察―
恩田 光子宇鷹 瞳倉山 慎太郎山下 啓太庄司 雅紀荒川 行生
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2019 年 42 巻 2 号 p. 98-102

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抄録

目的:薬局及びドラッグストアにおける受診勧奨事例を精査し,セルフメディケーション支援の意義を考察する.

方法:薬局薬剤師,ドラッグストア薬剤師・登録販売者(薬剤師等)を対象に調査を実施した.主な調査項目は,回答者属性,風邪様症状の相談での受診勧奨の経験,受診勧奨の内容とした.

結果:薬局薬剤師300名,ドラッグストア薬剤師57名,登録販売者56名から回答を得た.薬局薬剤師の87.7%,ドラッグストア薬剤師及び登録販売者の100%が受診勧奨の経験を有していた.84の受診勧奨事例で疑われた疾患は,インフルエンザ,副鼻腔炎,胃食道逆流症等で,結核,マイコプラズマ肺炎,脳梗塞の初期症状の事例等も含まれていた.

結論:風邪様症状の相談者に対し,薬剤師等が受診勧奨することにより,適正な一般用医薬品等(OTC医薬品等)の選択のみならず,重大な疾患の早期発見に繋がることが示唆された.

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© 2019 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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