日本プライマリ・ケア連合学会誌
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総説
地域で認知症を予防するために~認知症の予防に効果的な運動と認知訓練の探索~
木村 剛英直井 洋明斉藤 秀之
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キーワード: 認知症, 予防, 運動, 認知訓練, 地域
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2019 年 42 巻 3 号 p. 174-180

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抄録

超高齢化社会を迎える本邦において,認知症の予防は国を挙げて取り組むべき問題の一つとなっている.認知症の予防には,認知機能が低下する前の段階から介入することが望ましい.このため,健康な高齢者が生活する地域レベルでの予防的介入が重要である,すでに多くの地域において認知症予防のための取り組みが始まっている.しかし,それらの取り組みの中で頻繁に用いられる「運動」や「認知訓練」は,科学的な根拠に基づくことなく漫然と行われているケースも多い.そこで,本稿では運動と認知訓練の認知症予防に効果的な方法を,近年の知見をもとに整理した.そして,実際に地域で実践することを想定して,具体的な実施方法について提言した.本稿が地域における認知症予防の取り組みの一助になれば幸いである.

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© 2019 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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