日本プライマリ・ケア連合学会誌
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特別企画
プライマリ・ケアで研究をする意義,そして成果を出すために必要な二つのこと
井上 和男
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2021 年 44 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

筆者はへき地で医師としてのキャリアを始めた.その経験から,日々の臨床現場で湧き上がる疑問や仮説について取り組むPractice based researchを実践し,提唱している.今回,本学会編集委員会より投稿依頼をいただいた.熟慮した結果,プライマリ・ケアで研究をする意義,そしてその研究成果を出すために必要なことについて書くことにした.常日頃から,プライマリ・ケアでの研究について興味を持つ若手は多いものの,なかなか前に進めず経験を積めないということを感じていた.実際にそのような悩みを相談されたこともある.そこでまず,現場での研究をしていくことが楽しくかつ最も良い自己研鑽につながってきたという経験を述べた.次に,そのために大切だと思っている二つのことについて実際の経験を基に書き連ねた.その一つは,キャリアの早期から研究に取り組む意義であり,若手の方々に伝えたいことである.もう一つは,より重要であるが次世代が良い環境で研究を実践するには指導者はどうすれば良いのかである.若手を指導する立場にある,あるいは将来なるであろう中堅の方々に考えていただく,その一助になればと考えている.

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© 2021 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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