日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
神経内科を標榜する診療所看護職の地域包括ケアシステム構築に関わる課題~地域連携と個別対応に着目した調査から~
宇田 優子石塚 敏子稲垣 千文瀧口 徹
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2021 年 44 巻 3 号 p. 106-115

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抄録

目的:神経内科診療所看護職(以下,神内診療所NS)の地域連携と個別対応の実施と地域包括ケア構築に関して神内診療所NSが考える課題を把握し,神内診療所NSの地域包括ケア構築に関わる基礎資料を得ること.神内診療所患者は長期通院し地域連携等を他科よりも実施していると考えた.

方法:難病指定医療機関の神内診療所2,104の1/2の1,052神内診療所に郵送無記名自記式質問紙調査を2020年2月に実施した.

結果:回収16.5%,有効回答15.5%,神内診療所NSによる地域連携は過去1年間で71.3%,個別対応は29.9%の実施で,医師が「関係者と連携した患者支援」「患者指導」を求める場合に多かった.自由記述では【地域医療を担う看護職の意識と能力の強化】【地域包括ケアを推進できる看護職の育成】等5カテゴリであった.

結論:かかりつけ医機能と連動させた看護活動として地域連携や個別対応が必要である.

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© 2021 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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