日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(事例報告)
理学療法士の理学的検査がfasciaの重積の発見につながり,ハイドロリリースで改善した難治性肩痛の一例
遠藤 健史小川 寛晃山崎 瞬前木 奈津美馬庭 壯吉
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2024 年 47 巻 4 号 p. 130-134

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抄録

肩痛は頻度が高く,その原因は多岐に渡る.近年,運動器疼痛とfasciaの重積の関係が注目されている.患者は,左肩甲上腕関節の運動時痛と可動域制限が6ヶ月続き,来院した.肩甲骨周囲にハイドロリリース(キシロカイン+生理食塩水)を施行し,さらに,肩峰下滑液包と上腕二頭筋長頭腱(LHBT)にベタメタゾン+キシロカイン注射を追加したが,症状は改善しなかった.その後,理学療法士が左肩関節第一肢位からshrugを他動的に行ったところ,肩前面にピンポイントの痛みが誘発された.同部位に圧痛を確認し,その超音波検査評価によりLHBT周囲の横靱帯にfasciaの重積を発見し,ハイドロリリースにより症状が緩和した.

他の理学的検査では確認できなかったLHBTの痛みを他動的shrugは誘発することができた.運動器疼痛で発痛源を同定できない場合,理学療法士と協同することが重要だ.

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© 2024 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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