日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 3E11 13-06
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同位体で見る地球表層環境変動
カナダ・原生代初期ヒューロニアン累層群における氷河性堆積物層のオスミウム同位体変動:酸素増大イベントと気候変動の因果関係に与える示唆
*関根 康人鈴木 勝彦仙田 量子田近 英一多田 隆治後藤 和久山本 信治大河内 直彦小川 奈々子
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抄録
原生代初期には、地球進化における最大の表層環境変動があったことが知られる。大気進化に関しては、この時代を境に、大気中の酸素濃度が著しく上昇したと考えられ、またこの時代には、複数回の氷河期があり、全球凍結が生じたことも示唆されている。このような大気進化と気候変動は、互いに関連していた可能性があるが、これまでその因果関係を示す具体的な証拠はほとんどない。本研究では、カナダ・ヒューロニアン累層群において、約23億年前の氷河期に由来した氷河性堆積物(ブルース層)とそのキャップカーボネイト(エスパノーラ層)に関して、高解像度オスミウム同位体分析を行った。その結果、ブルース層とエスパノーラ層の境界付近で大陸性オスミウムの海洋への供給の開始を示す同位体異常を発見した。このことは、大陸性オスミウムの酸素大気下での風化が退氷期に開始したことを示し、酸素濃度の上昇が氷河期直後から始まったことを示唆する。
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© 2008 日本地球化学会
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