日本地球化学会年会要旨集
2011年度日本地球化学会第58回年会講演要旨集
セッションID: 2E08
会議情報
セッション14 同位体効果研究の地球化学への応用
始生代堆積岩中イオウ種の異常同位体分別:“傾き1の謎”
*奈良岡 浩森脇 絵美ポールソン サイモン
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

後期始生代(約27~25億年前)の西オーストラリア黒色頁岩ボ ーリングコア試料を用いて、同じ試料の異なるイオウ化学種(硫化物、硫酸塩、分子イオウ、有機物結合イオウ)のδ34S-δ33Sを測定した。その結果、同じ試料中のこれら4種のイオウは最大6‰の広 がりを持ち、傾き約1上にプロットされた。続成作用や風化作用時の分別はMDFと考えられるため、これらのAIFは生成当時の値と考えられる。本発表ではこれらの傾き約1に近い同試料内における同位体分別メカニズムの要因について議論する。

著者関連情報
© 2011 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top