本研究では,西南に本外帯(以下,外帯)花崗岩の成因について,制約条件を与えるため,九州地方南部,外帯花崗岩類が分布する屋久島,種子島,南大隅,尾鈴山,高隈山,村所,野間峠,金峰山,柴尾山,日置,赤仁田,熊ヶ岳,市房山,大崩山及び甑島の15貫入岩体について着目し,採取した22試料について,LA-ICPMS分析法による高精度U-Pb年代測定を行った.また,同花崗岩質マグマ活動史を明らかにした.本講演では,これらの結果に基づき,九州地方に分布する中期中新世外帯花崗岩類の新しい成因モデルについて提唱する予定である.