日本地球化学会年会要旨集
2016年度日本地球化学会第63回年会講演要旨集
会議情報

G08 生物と有機物の地球化学
X線顕微鏡(cSTXM)を用いたアラニンの圧力誘起重合反応の顕微分光分析
*高橋 修也鍵 裕之篠崎 彩子菅 大暉坂田 昂平高橋 嘉夫野口 高明武市 泰男
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 32-

詳細
抄録

近年、室温高圧条件でアミノ酸の一種であるアラニンから、二量体(アラニルアラニン)をはじめとするアラニンの重合体が生成することが報告された。しかしながら、圧力誘起重合反応のメカニズムや生成物の空間分布は明らかになっていない。本研究では、ダイヤモンドアンビルセルを用いて53 GPaまで加圧したアラニンを回収し、小型走査型透過X線顕微鏡(cSTXM)を用いたアラニルアラニンの検出と、その空間分布の取得を試みた。発表では、アラニンとアラニルアラニンの標準試料、高圧から回収した試料を水に溶解させたのち蒸発乾固した薄膜、回収試料をFIBで加工した薄膜についてSTXM観察の結果を報告する。

著者関連情報
© 2016 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top