情報地質
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個人用露頭(野帳)データベースの設計について(4)
-基盤,被覆層,互層の理論的背景-
河西 秀夫
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2006 年 17 巻 1 号 p. 13-25

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抄録

ラベル付有向グラフを応用した層序グラフや層序グラフの数的表現である構造行列は露頭で観察される層序を表現する.層序グラフは基本的に単層同士の層序を表現する.しかし,実際の調査研究で使用される層序は,単層,地層など異なる地層レベルが混在することが多い.例えば,火山噴出物と堆積岩が存在する場合,研究目的に応じて堆積岩が基盤岩として一括される場合や火山噴出物を被覆層として1つにまとめられることが多い.層序グラフの場合,複数の地層を1つの地層にまとめる操作はグラフ理論の縮約操作で説明できる.縮約操作を用いて複数の地層を基盤岩或いは互層,被覆層として1つにまとめる理論的背景とその方法を提案した.また,層序グラフの数的表現である構造行列の場合の縮約操作についてもその方法を提案した.

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