地質学雑誌
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論説
九州・四国の三宝山付加コンプレックスの玄武岩類の起源
尾上 哲治永井 勝也上島 彩妹尾 護佐野 弘好
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2004 年 110 巻 4 号 p. 222-236

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抄録

九州・四国のジュラ紀新世~白亜紀古世付加体である三宝山付加コンプレックスから産出する玄武岩の産状・岩相及び岩石学的特徴を記載し, 化学組成 (主成分元素, 微量元素) を検討した.
玄武岩類は, 主に泥質岩および玄武岩質火山砕屑岩基質中に岩塊として産出し, interpillow limestoneを伴う枕状溶岩と塊状溶岩, 玄武岩角礫岩, ハイアロクラスタイトから構成される. 玄武岩の産状からは陸源砕屑物の堆積場で噴出した証拠は認められない. 変質による移動が少ないと考えられている元素 (Ti, Zr, Nb, Y) を用いた地球化学的判別図では, 多くの玄武岩がTi, Nbに富む海洋島玄武岩 (OIB) に類似する. したがって, 三宝山付加コンプレックスの玄武岩は, 太洋域でのプレート内火成活動によって形成された海山に起源を持つと考えられる.

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© 2004 日本地質学会
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