地質学雑誌
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論説
沖縄本島本部半島北部に分布する琉球層群の層序
山本 和幸井龍 康文佐藤 時幸阿部 栄一
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2005 年 111 巻 9 号 p. 527-546

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抄録

沖縄本島本部半島北部には,第四紀更新世のサンゴ礁性堆積物と砕屑岩よりなる琉球層群が広く分布し,仲尾次層,古宇利島層,新期石灰岩に区分される.仲尾次層は,砂岩・シルト岩,砂質~シルト質石灰岩,礫岩よりなり,古宇利島層の最下位ユニットと同時異相の関係にある.古宇利島層は,低海水準期から高海水準期に至る期間に形成されたサンゴ礁複合体堆積物が3つ累重したもので,浅海相のサンゴ石灰岩と,沖合相の石灰藻球石灰岩,Cycloclypeus-Operculina石灰岩,砕屑性石灰岩よりなる.また内陸には,どのユニットに帰属するか不明なサンゴ石灰岩が散点的に分布する.新期石灰岩は,古宇利島層および先第三系基盤岩を不整合関係に覆う3種類の石灰岩を含む.石灰質ナンノ化石生層序の検討により,古宇利島層の堆積は更新世初期の1.45~1.65 Maに始まり,0.85 Ma以降まで継続したことが明らかとなった.

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© 2005 日本地質学会
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