地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
Print ISSN : 0016-7630
ISSN-L : 0016-7630
論説
大子地域中新世火山岩類の化学組成とK-Ar年代-大子地域と茂木地域に産する新第三紀火山岩類の組成・層序対比
田切 美智雄青井 亜紀子笠井 勝美天野 一男
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 114 巻 6 号 p. 300-313

詳細
抄録
大子地域に分布する新第三系中新統に産する火山岩類の化学組成とK-Ar放射年代を求めた.火山活動はカルクアルカリ系列および島弧型ソレアイト系列から海洋性ソレアイト系列へと変化した.放射年代は18.0~15.5 Maを得た.大子地域の浮遊性有孔虫化石帯の結果と火山活動の化学的特徴を茂木地域の結果と比較した.大子地域の早期中新統の地層は茂木層に対比されること,男体山火山角礫岩のアイスランダイトは茂木層のアイスランダイトと対比できることが示された.さらに,大子-茂木地域では,日本海拡大に関係する2度の海洋性ソレアイト系列の火山活動があることが示された.
著者関連情報
© 2008 日本地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top