地質学雑誌
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論説
広島県東部の秋吉帯川井石灰岩産石炭紀アンモノイド
永広 昌之西川 治西川 功
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2012 年 118 巻 8 号 p. 516-520

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抄録
広島県東部の府中市川井に白亜系の内座層として分布する川井石灰岩からアンモノイドDiaboloceras sp. 2個体とPseudoparalegoceratidae gen. et sp. indet. 1個体を記載した.前者のレンジは後期石炭紀(後期Bashkirian〜Moscovian)に限られる.これらは秋吉帯中央部からの石炭紀アンモノイドの初産出報告である.アンモノイド産地近傍からは前期ペルム紀の腕足類や小型有孔虫・フズリナも知られており,また,川井石灰岩からは後期石炭紀〜中期ペルム紀の小型有孔虫・フズリナが報告されているので,川井石灰岩の年代は後期石炭紀から中期ペルム紀に及ぶ.化石データに基づけば,川井石灰岩は上部石炭系−中部ペルム系からなる層序の3回の繰り返しからなっていると見なされる.また,川井石灰岩とその近辺の秋吉帯南縁部に内座層として点在する石灰岩主体の岩体群は大きな海山−礁複合岩体をなしている可能性がある.
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© 2012 日本地質学会
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