地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
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論説
淡路島北部に分布する白亜紀花崗岩類中の石英に発達するマイクロクラックの三次元方位分布による古応力場の復元と生成環境
高木 秀雄三輪 成徳山田 哲史西嶋 圭山崎 聡円城寺 守
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2012 年 118 巻 9 号 p. 571-581

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抄録
淡路島北部の領家帯野島花崗閃緑岩中の石英粒子に含まれるヒールドマイクロクラック(HC)とシールドマイクロクラック(SC)の3次元方位分布ならびに流体包有物の検討から,古応力方位とその変遷を議論した.HCの三次元方位はほぼN–Sのσ3方位を示すのに対し,主に褐鉄鉱などで充填されたSCではNW–SE〜N–Sのσ3方位が卓越する.HCを構成する流体包有物のマイクロサーモメトリーから320〜370℃の形成条件が推定され,HCがK-Ar黒雲母年代の80 Maごろには生成していた.西南日本の15 Maごろの回転を元に戻すと,HC形成時のσ3方位はおよそNW–SEとなり,MTLとほぼ直交する伸張場が想定される.SCにより復元された古応力場は現在の広域応力場とは異なり,HC形成後に地殻浅所において形成したものと考えられる.
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© 2012 日本地質学会
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