地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
Print ISSN : 0016-7630
論説
手取層群の分布域東部(富山・岐阜県境)の層序の再検討と神通層群(新称)の提案
松川 正樹福井 真木子小河 佑太力田子 豪小荒井 千人大平 寛人林 慶一
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 120 巻 5 号 p. 147-164

詳細
抄録

富山-岐阜県境に分布する中生界を手取層群と神通層群(新称)に区分した.そして,手取層群を下位より真川層と有峰層,有峰層に対比される桐谷層に,神通層群を庵谷峠層,猪谷層,白岩川層に岩相層序区分し,層レベルの分布を地質図として示した.手取層群はジュラ紀のアンモナイトを産する海成層が認められるが,その上位に不整合で重なる神通層群は主として陸成層で,化石の産出が乏しく地質時代の解釈が難しかった.神通層群猪谷層の凝灰質砂岩に含まれるジルコンのフィッション・トラック(FT)年代は複数の年代母集団からなり,各試料に含まれる若い年代母集団はアプチアン~アルビアンを示し,猪谷層は白亜紀前期のアプチアン~アルビアン以後に堆積したことが示された.神通層群の猪谷層はFT年代からアプチアン~アルビアン以後が示されたが,白山区の手取層群はアンモナイトによりアプチアン以後を示す地層が認められない.

著者関連情報
© 2014 日本地質学会
次の記事
feedback
Top