地質学雑誌
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総説
北部石灰アルプスのジュラ系とその国際境界模式層序・位置
鈴木 寿志ガウリック ハンス-ユルゲン尾上 哲治三上 禎次佐藤 峰南山下 大輔石田 啓祐
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2015 年 121 巻 3 号 p. 83-90

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抄録

ジュラ系の国際境界模式層序・位置がオーストリア国チロル州のクーヨッホ層序断面に置かれることが2010年に正式に決まった.それはジュラ紀最古のアンモナイトPsiloceras spelae tirolicumが初産出する層準で,ケンドゥルバッハ層の基底から5.8 m上位に位置する.筆者らは2012年に行われた国際堆積学会の巡検でクーヨッホ層序断面を訪れたので,その概要を紹介する.
ジュラ系の国際模式境界が置かれた北部石灰アルプスでは,近年の研究でオリストリスの基質をなす珪質堆積岩からジュラ紀の放散虫化石が数多く報告され,年代決定に有効なことが示された.本稿では特に研究が進んでいるザルツカンマーグート地方の代表的なジュラ紀層を紹介し,北部石灰アルプスの地質構造発達史を概観する.

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© 2015 日本地質学会
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