地質学雑誌
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論説
北海道東部,アトサヌプリ火山における水蒸気噴火の発生履歴:
炭素年代および気象庁ボーリングコアからの検討
長谷川 健中川 光弘宮城 磯治
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2017 年 123 巻 5 号 p. 269-281

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抄録

北海道東部の活火山であるアトサヌプリ火山について,最近の爆発的噴火履歴,特に水蒸気噴火の発生履歴の再検討を行った.火口近傍の露頭および2本のボーリングコアを調査し,これまで未記載であった水蒸気噴火堆積物を新たに5層発見した.その結果,従来2回とされていた最新期の水蒸気噴火が,少なくとも最近2,700年間に7回を数えることができる.特に1,500~1,000年前の間は平均で100年に1回の噴火を繰り返す頻発期であり,最新の噴火は300~400年前であることも分かった.

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© 2017 日本地質学会
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