抄録
2000年10月6日, 13 : 30にM 7.3の地震が鳥取県西部を襲った.鳥取県・島根県の干拓地では液状化現象が広範囲に起こり, 特に竹内工業団地と錦浜では大量の噴砂と噴水が認められた.本報告では, 噴砂と噴水の化学的, 物理的, 鉱物学的特徴について緊急調査を行った結果を詳細速報する.噴砂や噴水には多量のNaClが含まれており, これはpH 6-7や高いEC値と相関する.噴砂の鉱物組成は, 珪酸塩鉱物, 長石類が主であり, 粒度分析結果は, 竹内工業団地では粒径約30-40 μm, 錦浜では130-170 μmを示した.また, 竹内工業団地の噴砂には多量の粘土鉱物が含まれており, エチレングリコール処理後のXRD分析により, 膨潤性のスメクタイトとハロイサイトが同定された.噴砂孔中に発見されたバイオフィルム中の微生物は, 噴砂孔の水に溶存する重金属を濃集する可能性があり, 噴砂の処理方法にも考慮が必要であると考えられる.