地質学雑誌
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鹿児島県に分布する伊作火砕流堆積物と宮崎層群に挟在する凝灰岩層との対比 : 宮崎層群の複合層序にもとづく噴出年代とその意義
鳥井 真之尾田 太良
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2001 年 107 巻 6 号 p. 379-391

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抄録
鹿児島県に分布する伊作火砕流堆積物と新第三系宮崎層群上部に挟在する久峰凝灰岩層(HST-4)の岩石学的特徴と古地磁気学的特徴にもとづいて両者は対比できることが明らかになった.また, HST-4凝灰岩層はバブルウォール型火山ガラスを主体としたco-ignimbrite ash-fall depositであることから, 両者をまとめて伊作-久峰テフラと呼称する.さらに, HST-4凝灰岩層の挟在する高鍋層下部は, 古地磁気および浮遊性有孔虫化石層序による複合層序学的検討からChron 2An.2 rに対比される逆帯磁帯MMR-Bの最下部に位置することが判明し, このテフラの噴出年代は古地磁気年代尺度に従えば約3.3 Maと推定される.
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© 日本地質学会
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