地質学雑誌
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紀伊半島中央部,三重県宮川村~奈良県天川村の秩父累帯
加藤 潔清水 宏典坂 幸恭
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108 巻 (2002) 9 号 p. 557-574

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抄録

紀伊半島中央部の三重県宮川村~奈良県天川村の秩父累帯は,東西に延びる縦走断層により,北帯,黒瀬川帯,南帯に区分される.本地域の秩父累帯の主体を構成する地質体はジュラ紀-前期白亜紀付加体であり,北帯に小川郷コンプレックス,黒瀬川帯に一之瀬コンプレックス,南帯に能見坂コンプレックスが分布する.黒瀬川帯には上記のジュラ紀付加体とは異質な黒瀬川岩石類,すなわち,弱変成したメランジェからなる鴻坂峠コンプレックスが狭長に分布し,メタガブロが異なる地質系統を境する断層沿いに点々と分布する.このように,黒瀬川帯は紀伊半島の東岸(志摩地域の東端部)から紀伊半島中央部まで,本質的に途絶えることなく延びていることが明らかとなった.

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