地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
Print ISSN : 0016-7630
ISSN-L : 0016-7630
北海道芦別湖地域上部白亜系の層序とアンモナイト化石群の特性
栗原 憲一平野 弘道
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 109 巻 10 号 p. 565-578_1

詳細
抄録

北海道芦別湖地域の上部白亜系は沖合相からなり,中部蝦夷層群上部の滝ノ沢層(砂岩泥岩互層)と上部蝦夷層群下部の鹿島層(泥岩層)に区分される.各層は,Mh, MiとUa, Ubのそれぞれ2つの岩相ユニットに細分される.産出するアンモナイト・イノセラムス類の大型化石層序学的研究に基づくと,チューロニアン/コニアシアン階境界は岩相ユニットUa中部に,コニアシアン/サントニアン階境界は岩相ユニットUb最上部に存在する.岩相ユニットMiとUaでは,アンモナイト類の種数および産出個体数が少ない.これは,後期チューロニアン期~コニアシアン期前期に蝦夷海盆の沖合の芦別湖地域に一時的に貧酸素環境が広かった影響によるものと考えられる.

著者関連情報
© 日本地質学会
次の記事
feedback
Top