地質学雑誌
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北海道礼文島,ドレライト質スコトン岬貫入岩体の内部構造と形成過程
平原 由香周藤 賢治
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2003 年 109 巻 8 号 p. 442-458

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抄録

北部北海道,礼文島北部に分布する厚さ240mのシルである,スコトン岬貫入岩体は柱状節理帯,縞状構造帯,塊状帯に区分される.各帯は貫入関係である.柱状節理帯と縞状構造帯は,優黒質ドレライトと優白質ドレライトおよび安山岩質細脈よりなる.本岩体の形成は新第三系堆積岩類の浜中層の堆積時~堆積直後に柱状節理帯を形成したマグマの貫入により始まり,続いて縞状構造帯を形成したマグマが貫入した.両マグマとも冷却の進行に伴い,結晶分化作用により優黒質ドレライト,優白質ドレライト及び安山岩質細脈を形成し,冷却末期に柱状節理を形成した.縞状構造帯では柱状節理の形成前に優黒質ドレライト中に気孔の量比の違いによる縞状構造が発達した.最後に塊状帯を形成したマグマが縞状構造帯を形成したマグマの末固結時に貫入した.貫入したマグマ中に縞状構造帯の優黒質ドレライトの一部が取り込まれ,塊状帯中の暗色包有物を形成した.

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