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日本老年医学会雑誌
Vol. 47 (2010) No. 6 P 573-577

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http://doi.org/10.3143/geriatrics.47.573

原著

目的:老化マーカーである体細胞テロメア長と各臨床血液検査項目の相関の有無を,高血圧患者で解析して,臨床検査における老化指標を探索する.方法:別府先進医療センター循環・呼吸・老年病内科に外来通院中の高血圧女性患者35名を対象とした.末梢白血球からゲノムDNAを抽出し,テロメアプローブでサザンブロット解析して,平均テロメア長,長いテロメアと短いテロメアの割合を求め,年齢とともに各種臨床血液検査値との相関を検討した.結果:各種検査項目の内,HDLコレステロール,赤血球数,ヘモグロビン,アルブミンは長いテロメア(>9.4 kb)の割合と正の相関を示し,グロブリンは負の相関を示した.とくにA/Gは,最もよい相関を示した.結論:各種臨床検査項目の中にテロメア長と相関するものが見いだされた.これらのうち,とくにA/Gが優良な老化指標になりうることが示唆された.

Copyright © 2010 一般社団法人 日本老年医学会

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