日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
Creatine Phosphokinase isoenzyme MBの測定による心筋梗塞の診断
岩崎 勤蔵本 築松下 哲大川 真一郎三船 順一郎坂井 誠峰 雅宣品川 達夫岡部 紘明野間 昭夫村上 元孝
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16 巻 (1979) 5 号 p. 403-408

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抄録

血清 Creatine Phosphokinase (CPK) の isoenzyme を心筋梗塞及びその他の疾患で測定した. セルロースアセテート膜電気泳動でCPK-MM, CPK-MB, CPK-BBに分離し紫外線による蛍光分析を行った.
急性心筋梗塞14例 (47歳から87歳) で最大CPKは46~872IUで, 梗塞発作後16乃至24時間後に認められた例が多く, 最大CPK-MBは2.3~89IUでCPKとほぼ同時点に認められた. CPK-MBはCPKの2.6~12.9%であった. 剖検した大型梗塞は5例で最大CPK-MBは6~22.3IUで中型梗塞例より高値を示した. CPK-MBはCPKより早期に血清中から消失した. LDH isoenzyme I/II比は上昇し, 最大で1.2を示した. 心筋梗塞以外でCPK上昇を示したのは22例で, CPK isoenzyme も測定した. 10例にCPK-MBが認めらるたが心筋梗塞に比し著明に低値であった. これらは低血糖性ミオパチー, 心停止後, 心筋虚血を伴う甲状腺機能低下症, 狭心症など心筋の障害が疑われるものが多かった. CPK-MMのみ認められたのは閉塞性動脈硬化症, 筋肉注射例, 血管内疑固症候群などであった. 以上より心筋梗塞の診断に於けるCPK-MBの有用性を示した.

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