30 巻 (1993) 8 号 p. 720-724
症例は, 66歳女性. 1988年6月左上腕部腫脹にて近医受診し, 同部位の生検にて非ホジキンリンパ腫 (びまん性中細胞型) と診断された. 諸検査の結果, 左上腕部に硬結をみとめその他の部位に異常を認めず放射線療法を施行され完全寛解 (CR) となった. 1991年3月同部に腫脹を認め当院受診し, 再発と診断. COP-BLAM療法2クールにてCRとなったため, 外来にて化学療法を続けていた. 1992年6月再度同部の腫脹を認め, 再々発にて6月14日入院となった. 諸検査の結果他に病変を認めず, 化学療法 (IMV-triple P療法) 及び放射線療法を行い, CRとなり退院し現在外来通院中である.
軟部組織原発特に骨格筋原発の悪性リンパ腫は非常に稀である. 本症例は, 左上腕の軟部組織原発の非ホジキンリンパ腫で, 同部のみに2度の再発を来した稀な症例と考え報告した.