日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
アルツハイマー型老年痴呆 (SDAT) と「ビンスワンガー型白質病変」
臨床病理学的検討
目黒 謙一松下 正明吉田 亮一大友 英一山口 智中川 琢磨佐々木 英忠
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31 巻 (1994) 3 号 p. 226-231

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抄録

アルツハイマー型老年痴呆 (SDAT) と「ビンスワンガー型白質病変」の合併について臨床病理学的に検討した. 臨床・病理学的基準によりSDATと確定診断された57例を2群に分類. 即ち第1群: 皮質下・白質病変を伴わない群, 第2群:「ビンスワンガー型白質病変」を伴う群である. 臨床症状は第2群で「皮質下の症状」を認め, 高血圧, 不整脈の合併も多かった. CT上PVLは第2群に多かった. 第2群で脳梁の幅が狭かった. 動脈硬化は両群で差を認めなかった. 老人斑, 神経原線維変化等の老人性変化は, 第1群では局所性分布, びまん性分布等多彩な分布を示したが第2群ではびまん性の分布を示した. SDATと「ビンスワンガー型白質病変」の合併はまれではないと考えられた.

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