日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
多発筋炎の寛解後に重症筋無力症を発症した1例
佐伯 彰子福迫 俊弘根来 清野垣 宏森松 光紀
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33 巻 (1996) 7 号 p. 532-534

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抄録

患者63歳女性. 両側前腕の腫脹, 四肢の筋力低下で発症. 臨床症状, 血清CK高値等の検査所見より, 多発筋炎と診断した. プレドニゾロン内服により多発筋炎が寛解した後, 数カ月して両側眼瞼下垂, 複視が出現した. エドロフォニウム試験陽性, 抗AchR抗体高値で重症筋無力症と診断した. 胸部CTで, 前縦隔に石灰化を伴う胸腺腫を認めた. 拡大胸腺摘除術にて重症筋無力症症状は改善した. 多発筋炎に重症筋無力症が合併することは極めて稀であるが, 多発筋炎治療中に症状の増悪を認めた場合には重症筋無力症の合併を考慮する必要がある. さらに合併例では胸腺腫が比較的高頻度に認められることから, 胸腺腫による自己免疫異常の両疾患への関与が示唆される.

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