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日本老年医学会雑誌
Vol. 34 (1997) No. 1 P 70-74

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http://doi.org/10.3143/geriatrics.34.70


高齢者微分化型低形成性白血病の症例を2例経験したので報告する. 症例1: 78歳女性. 1995年10月初旬より全身倦怠感出現したため, 10月17日当院受診. RBC233万/μl, Ht22.2%, Hb7.0g/dl, WBC900/μl, Plt19.9万/μl. 末梢血に芽球を2%認めた. 骨髄は低形成で芽球を89%認めた. 芽球は光顕ミエロペルオキシダーゼ陰性. 表面マーカー分析ではCD2-, CD3-, CD10-, CD19-, CD20-, CD13+, CD33-, CD14-. 電顕MPO陽性. 症例2: 78歳男性. 平成7年11月12日一過性脳虚血発作にて当院救急外来受診. RBC103万/μl, Ht12.0%, Hb4.3g/dl, WBC1,900/μl, Plt2.1万/μl. 末梢血には芽球は認めず. 骨髄は低形成で芽球を38%認めた. 芽球は光顕ミエロペルオキシダーゼ陰性. 芽球表面マーカーはCD2-, CD3-, CD10-, CD19-, CD20-, CD13+, CD33+, CD14-. 2例とも微分化型急性白血病 (AML-MO) の際に認められる芽球性状を有しており, 低形成性微分化型急性骨髄性白血病と診断したが, 両例とも高齢者であり, 輸血を中心とした対症療法のみで, 6カ月以上外来にて経過観察中である. 予後不良と思われる高齢者微分化型低形成白血病の経過として, 示唆に富む症例と思われた.

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