日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
固形化経腸栄養剤の投与により胃瘻栄養の慢性期合併症を改善し得た1例
蟹江 治郎各務 千鶴子山本 孝之赤津 裕康鈴木 裕介葛谷 雅文井口 昭久
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2002 年 39 巻 4 号 p. 448-451

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抄録

症例は85歳女性. 介護老人保健施設にて胃瘻による経管栄養管理を受けていた. 来所時は状態が安定していたが, その後, 経腸栄養剤の流涎, 胃瘻挿入部からの経腸栄養剤リーク, 嘔吐, 発熱, 栄養剤注入時の呼吸困難様症状, 肺炎などの症状を反復して認めた. そのため, 各症状の緩和のために, 粉末寒天により固形化した経腸栄養剤投与を開始したところ, 投与直後より発熱以外の症状が消失し, 発熱に関しても開始後2週間で消失し, 良好な経過が得られた. また投与手技も簡略化され, 介護者の労働的負担の軽減にも寄与し得た.

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