現在日本では高齢者が急速に増加し, 高齢者を対象とした医療のあり方が問題になっている.
高齢者では, 認知機能や肉体的機能の低下が進行し, 最終的には死に行き着く. 高齢者総合機能評価を用いた多職種でのチーム医療は認知機能や肉体的機能の低下した高齢者への医療の回答である. 終末期医療においてもこの回答は不変かつ連続的である.
終末期に適切な医療を行うことは, 患者の尊厳や人生の質の向上のために重要である. 多くの医療関係者が終末期医療は特別であるという考え方が多いが, 捉え方は一様でなく, 現在では個々の医療施行者の裁量にまかされている傾向がある. また同一患者の終末期に治療を担当した医療スタッフ間にも, 適切な医療であったか否かについては意見の相違が認められることが多い.
これらの原因は終末期医療に対する国民的合意以前に医療者側の意思統一が出来ていないためと考えられ, 医療者の中での共通認識の確立が必要である.