痛風と核酸代謝
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痛風・高尿酸血症治療の現状と診療実態に関する聞き取り調査
上原 正樹後藤 修平賀 俊幸
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2000 年 24 巻 2 号 p. 131-137

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抄録

1996年に痛風・高尿酸血症の管理・治療指針が提唱されてから3年が経過した時点で, 痛風・高尿酸血症に対する実地医家の診療実態について全国規模で延べ3,999件に及ぶ調査を行った. その結果, 血清尿酸値7mg/dlを正常上限値, 8mg/dlを越えた場合に尿酸降下療法を考慮し, 6mg/dl以下を治療の目標とする, いわゆる「6-7-8のルール」そのものの認知度は44%であったが, 血清尿酸値8.0mg/dlあるいは8.5mg/dlを尿酸降下薬による薬物療法開始の目安とする医師が全体の71%を占めていた. また,81%の医師が何らかの患者指導を行い,92%の医師が腎機能低下と尿路結石症を考慮した尿路管理を実施していた.以上の結果から,1996年の勧告提示以後, 合併症を意識した管理指針の浸透による痛風・高尿酸血症における診療の均質化が進んでいるものと推察された.

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© 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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