痛風と核酸代謝
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千葉県内における高尿酸血症・痛風に対する治療の実態調査(2002)
龍野 一郎平井 愛山日高 雄二寺野 隆三上 恵只山田 研一齋藤 康
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2003 年 27 巻 2 号 p. 125-133

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抄録

千葉県尿酸懇話会では日本痛風・核酸代謝学会による新たな「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」の発表前の高尿酸血症・痛風治療の実態を把握する目的で,千葉県医師会の御協力の下に内科または整形外科を標榜されている医師1769名に郵送法でアンケート調査を実施した.回答者は338名(回収率19.1%)で平均年齢は55.6歳であった.尿酸の正常値としては7mg/dlの回答が63%と最も多く,続いて8mg/dl,22%であった.治療の開始基準としては,8mg/dlが51%で最多,9mg/dlが22%,7mg/dlが16%の順であった.治療における薬剤選択については,病型分類をされない医師が75%にのぼり,その中では産生阻害剤の使用が67.4%,排泄促進剤の使用が23.1%,併用が9.5%であった.アルカリ化剤の使用については排泄促進剤では66.5%,阻害剤では22.7%,併用では43.5%であったが,尿酸降下薬無でも使用する答えられた先生が2 1 . 6 %あった.今回の結果から,1996年のコンセンサスカンファレンスに基づいた「6-7-8」のルールが幅広く浸透していることが推察されたが,ガイドラインにも明記されている病型分類による薬剤選択の基本原則はまだ普及しておらず,尿路管理も含めて新ガイドラインに基づく患者の病態に即した治療の啓蒙が必要である.

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© 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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