日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
カーボンブラック粒子表面における遊離ラジカル反応点の数について
大北 熊一笠原 博信石附 範男板垣 義郎
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36 巻 (1963) 4 号 p. 361-367

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抄録

45°C以下で, 純粋な四塩化炭素または二硫化炭素中でカーボンブラックと過酸化ベンゾイルとの反応を行なった.
このような温度条件下では, 過酸化ベンゾイルは一次分解にとどまり, 炭酸ガスの発生を伴わない. しかも, このような反応系で得られる生成物は安息香酸であり, 処理ブラックの粒子表面にはベンゾイルオキシ基が結合する. それ故に, ブラック粒子表面のベンゾノイド環の水素原子が対象になる反応が考えられ, 生成安息香酸の量, あるいは粒子表面に結びついたベンゾイルオキシ基の数から、粒子1g当たりの反応点の数が求まる.
いま, ブラックの一例として, Spheron C (CC) をとると, その粒子表面から引抜かれた水素原子の数は15×1020/gに相当し, 一方, ブラックに結びついたベンゾイルオキシ基は1.6~1.8×1020/gであった.

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