日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
Hi-Sil 配合加硫SBRの引張性質について
藪田 司郎
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1963 年 36 巻 9 号 p. 786-790

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抄録
加硫ゴムの引張強さ, 伸びの測定値のまとめ方は, これらの母集団が, すべての場合2重指数分布にしたがうものとして, もっとも妥当な方法で研究されてきた. しかし, 加硫ゴムの充填剤, 加硫系, 加硫時間といったような要因で, 母集団の分布曲線がどのように影響をうけるかは, 詳細に検討されていない, ここに, これらの要因が, 分布曲線のパラメーターにどのように影響するかを調べるため, 典型的な2重指数分布を承すといわれる加硫SBRの Hi-Sil 配合の場合を検討してみた. この結果, 引張強さ, 伸びの測定値の分布は, ストレスーストレイン曲線の変動の影響をうけるためか, 各加硫時間によって異なった挙動を示すことが知れた.
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© 一般社団法人 日本ゴム協会
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