BR, NRの過酸化物及び硫黄加硫ゴムの熱老化に及ぼすアセチルアセトン金属塩の影響を調べた. またアセチルアセトン金属塩によるヒドロペルオキシド分解速度の測定テトラリンの自動酸化に対するこれらの金属塩の影響についても検討を加えた. その結果, これらの金属キレート化合物のジエン系ゴムに対する劣化促進作用において, (i)試薬が分解してラジカルを発生し, それがゴムの酸化を開始するもの, (ii)試薬がゴムのペルオキシドに作用してラジカルを発生するもの, (iii)ゴム分子中に生成したペルオキシドを主鎖切断の形に分解するもの, の三種があることを推定した.