56 巻 (1983) 2 号 p. 91-96
ポリ(オキシプロピレン)グリコール-2,4-トルエンジイソシアナート-プロピレングリコール〔1, 2-プロパンジオール, 1,3-トリメチレングリコール〕系ポリウレタンの熱劣化におけるアロハナート架橋点の濃度変化を80, 100, 120°C, 空気, 窒素雰囲気中で追跡し, 橋かけ点の切断の有無を明確にした. アロハナート架橋点濃度の追跡にはアミン分解法を, 有効網目鎖濃度の追跡には, 応力-ひずみ関係の測定法を用いた. その結果, 120°Cでの劣化は, 窒素雰囲気中ではアロハナート架橋点の切断に基づくことを, 一方, 空気雰囲気中では架橋点の切断のほかに, 網目鎖分子の切断などが生じていることを知った.
アロハナート架橋点の切断に基づく劣化のみかけの活性化エネルギーは, 窒素雰囲気中で75~113kJ/molであり, 空気中では46~67kJ/molであった.