日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
固着機構とその防止法の指針
森 邦夫渡辺 明高松 成亮中村 儀郎榊田 宏
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60 巻 (1987) 7 号 p. 412-419

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抄録

加硫ゴムと金属を接触させておくと両者間に接着力が発生する固着現象は固着強度が急激に増加する初期固着と, その後固着強度が徐々に増加する後期固着の二成分に分けられる. 初期の固着においてはまず加硫ゴムのセグメント分子が金属表面に拡散して吸着し, 両者間に二次結合力を生成することによって固着強度が発揮される. 続いてこれら接触した界面で化学反応が起こり, 両者間に化学結合が生じ, 結果として固着強度を更に高めるのが後期の固着である. したがって, 初期の固着は物理化学的な固着であり, 後期の固着は化学的な固着といえる. 固着因子として固着現象を促進する環境因子, 固着現象に直接的に作用する表面因子, 及び固着現象に間接的に作用する材料因子に分類し, これらと上記の固着機構との関係を議論した. 固着因子と固着機構の関係を明らかにすることにより, 固着防止のための四つの指針を提示した.

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© 一般社団法人 日本ゴム協会
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